第2ふくしま人地域に伝わる文化があるから、 皆が「己のあり方」を知っている。天栄村 星昇 さん

埼玉県から天栄村に移住して8年目の星昇さん。東北大学のプロジェクトで3年天栄村に住み、その後現地の方と結婚しました。現在は、自営の写真館運営やNPO事務局長などさまざまな活動をされています。

三春町 長谷川ちえさん

自分が何者かを知っている、それが天栄村の魅力

Q.雪も深い天栄村湯本地区ですが、住みづらい、困ったことなどはなかったですか?

むしろ、こんなに住みやすいところはないと思っているんですよね。理由は、大きく分けて3つあります。
ひとつは、自給自足が可能な場所であること。何かがあっても最悪、のたれ死ぬ可能性はないと思います。
二つ目は、近所付き合いが多いこと。どの家に誰が住んでいるかがわかっていることがとても安心できます。困った時はみんなで助け合えます。都会にいたときはそんなことあり得なかったです。隣の家の人が誰なのかをわかって住んでいなかったですし、何となく怖かったですよね。
三つ目は、みんな自分が何者かを知っていること。例えば、方言があったり、地域独特の文化があったり。今の東京にはそういうものはないし、都会の人にはない、どっしりした雰囲気はこういうところからきているのかなと思います。

Q.移住のきっかけは?

最初は、勤務していた東北大学のプロジェクトで住み込みで福島県に来ました。そこで奥さんに出会って結婚して、ここに住み始めました。
この地にとどまろうと思ったきっかけは、自分たちが何者かを知っているこの土地の人に憧れたんですよね。都会は必然がないんです。昔から続いている文化があるとか、その中にいる人たちがその在り方を知っている、そういうものに憧れたんですよね。

Q.移住に関して、不安なことはなかったですか?

特にはなかったかな・・・。ただ、人間関係が濃いというのは聞いていたから、そこに自分が入っていけるのかが少し不安でしたね。実際最初は難しかったです。例えば、お礼の仕方とか。地域特有のお礼の仕方があったりするので、その加減が最初はわからず、てこずりました。お礼しすぎると、かえって気を遣われて頼ってもらえなくなっちゃうとか、反対に、お礼が足りないと、なんだあいつはってなったりとか…そこの加減が難しかったですね。

Q.いなか暮らしに大事なこととは何だと思いますか?

田舎社会にどれだけどっぷりつかれるか、どれだけ地域の人に気に入られるか、地域とつながれるかじゃないかなと思います。

子育てするにはもってこいの場所

天栄村湯本地区には、待機児童もいませんし、近所付き合いがあるから、困ったときに助け合えます。子どもを見ていてくれる人がいないときは、近所の人に頼んでいますよ。近所の人が誰が住んでいるのか知っているからこそできるんですよね。
子育てにはもってこいの場所なので、今後は子育て世代をもっと増やしていきたいですね。
何もない場所じゃない。何もないと言っている人は、趣味とかがないんじゃないかな?楽しもうと思えば、いくらでも楽しめる場所だと思う。趣味で音楽をやってますが、練習場所には困らないし・・・(笑)
それから、この地区にはおせち料理ってないんですよ。でも、その代わり、お正月に食べる料理は決まっているんです。地域に伝わる独特の文化がある、とても豊かな場所です。

特定非営利活動法人 湯田組
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