移住に関する
お問合わせ

第16ふくしま人地域おこし協力隊の、さらにその先の支援を実現する「たまかわ未来ファクトリー」

千葉県出身の大羅さんは、2019年10月まで玉川村地域おこし協力隊として活動し、現在はまちづくり会社「たまかわ未来ファクトリー」にて、創業支援、観光アクティビティ開発、空き家対策など協力隊での経験を活かしながら事業に取り組んでいらっしゃいます。

定住の選択肢

Q.協力隊になるきっかけや活動内容を教えて下さい。

 当時トレーナーをしていた選手が千葉県から福島県白河市の実業団にスカウトされたことと、協力隊のミッションである健康づくりを通して運動指導の方法を学びたかったので、玉川村への移住と協力隊になることを決意しました。主な活動としては、 健康の駅「たまかわ」を活動拠点に、高齢者運動サロンでの運動指導サポート、児童クラブでのニュースポーツ体験を行いながら、自主事業として空き家を改修してサロン活動ができる「おこし隊の駅」をオープンさせました。

Q.「たまかわ未来ファクトリー」について教えてください。

弊社は本社が札幌にある広告代理店で、紙媒体からデザインなどを主に手がけていまして、グローバルコミュニケーション部ができたことがきっかけに、玉川村と岩手県の山田町に拠点を持ちながら、地方創生事業に取り組んでいます。玉川村とはふるさと納税の業務を受託しながら、観光・物産関係を展開しています。

Q.入社までの経緯を教えてください。

地域おこし協力隊在任中に、玉川村役場の担当の方からまちづくり会社が設立することを聞きました。実は、それまでは村内に定住することは考えていなくて、県外に転出することも選択肢として考えていました。定住を決めた理由としては、玉川村には地域おこし協力隊が5名いるのですが、後輩隊員が3年後に定住できるか悩まないために、自分がモデルケースとなって示すために残ることを決めました。

Q.「たまかわ未来ファクトリー」として今後の活動予定を教えて下さい。

たくさんあるのですが、観光の分野でいくと、廃校になった小学校を改修し、20名が宿泊できる施設にする予定で地域の方々とのワークショップを重ね設計書を作成しているところです。他にも、2次交通開発検証や観光農園の可能性調査、アクティビティの開発、東野清流ウォークの案内人を協力隊として募集をする予定です。

Q.創業支援の取り組みについて教えて下さい

村からの委託事業で「玉川村キッチンカープロジェクト」を受託しています。コーヒー、ハンバーガー、スムージーの創業希望者がいます。支援内容としては、キッチンカーのレンタル費用の支援や広報活動支援、運営に関するアドバイスを受けることが出来ます。創業3年後には、村内で創業してもらう条件をとなっています。ちなみに、事務所も6年程前に喫茶店だった場所を改修したもので、今後は飲食業で起業したい方向けのチャレンジショップにしていく予定です。

Q.協力隊と現在の立場で仕事の進め方の違いはいかがですか?

活動面で言うと「たまかわ未来ファクトリー」では、協力隊の先を進む取り組みができると思っています。協力隊時代は「役場と一緒に事業を作る」というスタンスでしたが、こちらから事業を提案できる形になりました。地域おこし協力隊の3年間の活動の中で、玉川村の方々とのつながり、キーパーソンとのつながりがあったからこそ、今の活動にコミットできていると思います。

Q.協力隊の定住のためには何が必要だと思いますか?

具体的な方法としては、地域おこし協力隊として3年間の任期の中でミッションに取り組み、経験を積みながら自分自身のスキルアップを図って、任期後に行政から外注されるまでの実力をつけることができれば、協力隊はその地域に定住できると思っています。「たまかわ未来ファクトリー」では、事業拡大に向けて正社員を募集する予定です。協力隊の任期後の受け皿だけではなく、地方に移住して地域貢献したい首都圏の方々とも一緒にお仕事ができればと思っています。

玉川村キッチンカープロジェクト
HP:https://challenge.tamakawa-village.com/
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