東京でフリーカメラマンとしてご活躍された後、結婚・出産と同時に須賀川市へUターンされました。2019年に新生児を撮影する「ニューボーンフォト」専門のスタジオである「Kinome Studio」を創業されました。
地方での出産・子育て
Q.移住された経緯を教えてください。
高校卒業までは石川町に住んでいて、進学と同時に東京に引っ越しました。卒業後は、東京のカメラスタジオにアシスタントとして入社し、下積みをしながら5年後にフリーカメラマンとして独立しました。結婚と妊娠を機に、福島へUターンしてきました。
Q.子育て環境はいかがですか?
当時、須賀川市のアパートに住んでいたのですが、須賀川の方はとにかく地元が好きな方が多いという印象でした。最初は知り合いもあまりいなかったのですが、プレママのイベントに参加してできた友達から、他のイベントにも誘ってもらったり、つながりができました。市で行っているマタニティクラスで出会った人たちとつながれたのはとてもよかったです。
Q.お仕事にはいつ復帰されたのですか?
東京で10年以上カメラマンとして働いていた時には、仕事自体が特殊な職種だったこともあり、福島に戻ったら仕事が無いだろうと思っていました。たまたまご縁があり地元のカメラスタジオさんのスタジオをお借りして、撮影会や子育て講座などのイベントをやることができたのですが、いつかは自分のスタジオを持ちたいと思うようになりました。地元の方々、商工会、市役所の方にいろんな方に相談する中で、周りの方がとても力になってくれました。商工会の創業塾で事業計画のサポートをして頂いたり、資金面では、開業資金などで市の補助金を使わせて頂きました。協力してくれる方々が増えていって、スタジオを持つということが自分だけの夢ではなくなりました。
東京と地方との違い
Q.地方で仕事をしてみて、東京との違いは感じていますか?
フリーカメラマンの時は、プロジェクトごとにチームを組むので、仕事が終わればチームとしてのつながりはなくなります。人は多い東京ですが、現場ごとに関わる人が異なるので、孤独感はありました。地方の良さ、須賀川市の良さは、みんながどんなことをやっているのかがちょうどよくみんなに伝わる距離感だと思います。情報がありすぎて埋もれてしまうと事業としても成り立たなくなってしまうので。「Kinome Studio」をオープンさせたことで知り合いの方が告知してくれて、紹介していただいたり、つながってくることが多いです。地域の方のつながりの中で、スタジオだけではなくて、地元情報誌の撮影などお仕事に繋がることがあります。
Q.New Born Photoを始めるきっかけを教えてください。
やはり自分の出産がきっかけです。生命の神秘とお母さんのすごさを身をもって感じました。ただ、日々の育児をこなす中で、生まれた時の嬉しさ・記憶が薄れてきます。なので、生まれてくれたときの嬉しさを写真を見て思い出して、ママさんの育児のはげみ・エネルギーにして頂けたらと思っています。
Q.地方の子育て事情について
アパートですと回覧板が回ってこないので地域情報がなかなか入ってきません。当時はネットにあまり情報が載っていなくて、孤独感を感じていました。その時、知り合ったママ友と「マミーズガーデン」というサークルを立ち上げました。ママ同士で情報をみんなで共有したい、ママが参加しやすいイベントが少ないから、ママ同士でリフレッシュしたいという想いから立ち上げ、定期的にイベントを開催しています。
Q.今後「Kinome Studio」をどんな場所にしていきたいですか?
スタジオとしての機能だけでなく、ママが自宅と病院以外で子育てママのリフレッシュになるスペースでありたいと思っています。「マミーズガーデン」は拠点がないので。誰かがふらっと来れる場所になりたいですし、イベントに参加する人、できる人はいいんですが、なかなか敷居を高く感じて孤独感を感じるママもいると思います。なので、気軽に「今日誰かと話したい」と思ったときに立ち寄れる場所にしていきたいです。
- Kinome Studio
- HP:https://kinome-studio.com/
- マミーズガーデン ブログ
- HP:https://ameblo.jp/mammys-garden/