岩手県出身の高橋さんは、夫の実家のある須賀川市に2020年3月に移住しました。デザイン業に加え、移住を機にフリーライターとして須賀川市の魅力発信を行っています。
リモートワークの普及で理想の田舎暮らしへ
Q.移住前も含めてこれまでの経緯を教えてください。
私は岩手県盛岡市出身で、短大を卒業してから地元で3年ぐらい働いていました。スキルアップしたいという思いもあったので、上京してデザイン関係の仕事をしていました。東京で働いているときに、高校時代の友人の紹介で夫と知り合い結婚し、埼玉県和光市に住んでいました。
Q.移住のきっかけを教えてください。
埼玉で通っていた保育園が3歳までのクラスしかないということで、次に入る保育園を探さなきゃいけないタイミングでした。夫が須賀川市出身で「いつかは地元に帰りたい」って言っていたのも大きかったですね。年をとってから田舎に移住となると、仕事や生活の面で心配だし、ちょうどいい機会だったので移住を考えました。
Q.現在の仕事について教えてください。
移住しようと検討していた時に、「今の仕事を続けたいな」と考えていました。ちょうどコロナの影響でリモートワークも一気に普及した時期でした。「パソコンとネットワークがあれば、どこでも今と同じ仕事できる」と会社と交渉をした結果、業務委託で続けています。ウェブサイトの運営や、カタログなどのデザインを担当しています。
Q.仕事を変えずに、移住先でも仕事が出来ているっていう状態がすごいなと思います。いかがですか?
移住した直後は、新しい土地、新しい人間関係など、メンタルの負担が大きくなります。自分のやってきた仕事をそのまま続けられるのは、やっぱり安心感があります。
Q.どのようなきっかけでライターのお仕事をするようになったのですか?
移住して1年になるころ、こぷろ須賀川で「すかがわのおと」のまちなかライターを募集しているのを見て応募したのがきっかけです。子育て中のママでも働きやすいので、ライターとしてのスキルもつけたいと思って始めました。
自然豊かで、流れる時間がゆったりしていて住みやすい
Q.須賀川市には、子供が体験できるイベントもたくさんありますね。
須賀川市は市民活動が盛んだと思います。畑で農業を体験できるイベントがあったり、季節の行事ごとに制作体験などもあったりするので、子どもと一緒に楽しんでいます。子育て支援のサークルや団体は充実していると思います。子育て世代に向けたイベントを通して、街の文化、街を愛する気持ちが強まるので、素敵な街だなと感じています。
Q.移住してよかったと思ったことはありましたか?
須賀川市の良さを一言で言えば「ほど良さ」なのかなと。自然もあって環境がよく、人や流れる時間がゆったりしていて住みやすい。一度住むと定住したくなるような場所だと感じます。
病院や学校、買物できる場所なども揃っていて、子育てしやすい点が素晴らしいと感じています。
Q.最後に、これから地方で暮らしたい、移住を考えている人に何かアドバイスがあれば。
無理して都会で仕事を頑張るとか、生まれた場所に住み続けるいった価値観に縛られずに、「住みたいところでやりたいことやる」という自分の気持ちを大切にすることですね。
地方移住を考えている段階から、「移住してみたい」っていうことを、周りの人に発信していくと、情報も自然に集まってきて具現化していくと思います。
移住後も自分から前に進んでいくことで、地域の人々とのつながりが生まれたり、キャリアにつながるチャンスがあったときに、すぐ手を挙げて参加していくことができますよ。