移住に関する
お問合わせ

第13ふくしま人地域の人とインバウンドをつなぐ架け橋となりたい。

福島県西会津町出身の渡部さん。建築業界、アパレル業界を経験し、2019年に「温泉ゲストハウス・湯kori」を郡山市でオープンされました。自分の好きな接客業で観光客と地域を結ぶ取り組みにチャレンジされています。

地域の人とインバウンドをつなぐ架け橋となりたい。

Q.ゲストハウスを始めようと思ったきっかけは?

建築業界、アパレル業界で働いていた時は転勤族で、東日本大震災の際には、宮城県石巻市にいました。震災後、様々なボランティアに参加し、人と人が助け合っている姿を見て、福島県出身者なのにもかかわらず、故郷に何もできない、戻りたくても仕事が無いので戻れないもどかしさを強く感じました。アパレル業界は好きでしたが、インターネットで服が売れている状況をみて、実店舗の接客販売に限界を感じました。接客は好きだったので、人が人を必要とする業種、今までの接客力を生かせる業種が何かを考えるようになりました。旅行が好きだったので、アパレルの仕事を辞めてから1年間、全国を旅している時に、自分のスキルを生かせる職種が宿泊業ではないかと感じ始めました。そんな中で、お客様と丁度良い距離感の「ゲストハウス」に出会い、やってみようと思いました。

Q.これまでの経歴を教えてください。

専門学校卒業後、建築の総合商社や住宅メーカーのアフターメンテナンスを主に担当 していました。直接お客様の喜ぶ顔が見えるのがやりがいでした。30歳の時に、建築業界から離れることを考え始めました。何をやりたいのかその時は、漠然としていたのですが、元々ファッションが好きだったのでアパレルに転身してみようとダメもとで応募してみたらなんと採用となり、自分でもびっくりしました。30歳でアパレルに未経験で転身する人はほとんどいないよと言われました。笑

Q.温泉ゲストハウス湯kori」はどんな場所ですか?

もともと旅館だった場所をリノベーションしたゲストハウスです。求めた立地条件は、今後のインバウンド需要を見越してアクセスの良い駅前周辺であること、他のゲストハウスと差別化できること、適度な客室数があることでした。その点で湯koriは全ての条件を満たしていて、特に磐梯熱海駅前に位置していて、温泉があることは、僕にとって好条件でした。

Q.郡山でのプレイヤーのつながりはありますか?

郡山で活動する人たちとのつながりはあります。郡山では起業されている方が多いのでそういった方が集まる交流会にも参加しています。湯koriはオープンしてから2020年の4月で一周年を迎えますが、地域のプレイヤーの方々や先輩起業家とのつながりの中で刺激をもらっています。実は今もNPO法人コースターの坂上さんからの紹介で、インターンの学生を受け入れていて、学生さんはゲストハウスのお仕事をしながら、磐梯熱海の魅力発信のミッションに取り組んでいます。

Q.スタッフの方はどちらから採用されているのですか?

スタッフは6名いるのですが、うち2人のスタッフはアパレル業界時代の仲間です。
会話の中で、将来何かやりたいねと話していたのですが、本当に実現しました。
ゲストハウスの将来性を熱くプレゼンして、転職・移住を決断してもらいました。(笑)
これは僕の癖なんですが、何かを伝えたいときにはプレゼン資料を作成します。以前にも 県内の酒蔵さんとコラボしたイベントを行うときにもプレゼンさせていただき、実現することができました。おかげさまでイベントも大盛況でした。

ゲストハウスを通じて地域とつながるきっかけをつくりたい

Q.「湯kori」をどういう場所にしていきたいですか?

1階にあるカフェ&バースペースでは、お昼時にはランチを提供し、夜には中通りにある24蔵の日本酒も楽しむことが出来るバーになります。一般のお客様もご利用いただけますので、宿泊のお客様と地元の方が自然とつながることがあるんです。ここで出会った人が、二次会で近くの居酒屋さんに行ったりとか。サービスの提供だけではなく、人と地域がつながるいろんなきっかけを作っていきたいです。

Q.今後の取組について教えてください。

インバウンドのお客様も増えていて、現状はスマホのアプリなどで対応していますが、 外国語に対応できるスタッフを募集したいと思っています。2020年4月には、会津若松市にも宿泊施設をオープンする予定です。そこでは、コリビング機能を兼ねている部屋もあります。入居者同士で新たなプロジェクトが生まれる場所にしていきたいですし、チャレンジする人のお手伝いをできればと思っています。

温泉ゲストハウス「湯kori」
HP:https://fukuraya.jp/yukori/
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