移住に関する
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第24ふくしま人お客様のニーズを掴むことや地域の人とのつながりを作ることを大事にしていきたい

福島県出身の影山さんご夫婦は、東京都から∪ターンし、現在は郡山市でせっちょっぱら農園を経営しています。せっちょっぱら農園では、稲作のほかに食べられる花「エディブルフラワー」を栽培しています。

エディブルフラワーは新しい可能性を秘めている

Q.これまでの経歴を教えてください

智さん:僕は福島県の農業高校、短大を卒業し、農業高校の実習助手を5年間勤めていました。うちはこれまで米一本の水稲農家でしたが、何か新しいことにも挑戦したいということで、東京都の農業経営を学ぶことができる学校で2年間学び、ノウハウを学んでから就農しました。
美樹さん:私は、福島県に戻る前は東京都で約8年間、町の花屋さんで働いていました。

Q.エディブルフラワーを始めたきっかけを教えてください

智さん:東京の学校に通っているとき、エディブルフラワーの農家さんを視察する機会や、インターンシップでエディブルフラワーの通販をしている企業に行く機会等があり、東京でエディブルフラワーが広まっている現状を見て、実家の経営に取り入れようと思ったことがきっかけです。
また、エディブルフラワーは限られたスペースであっても、そのスペースを最大限に利用できるので、その点も始めるきっかけの一つでした。

Q.エディブルフラワーの魅力を教えてください

智さん:例えば、ケーキだけでもきれいですが、そこに生花を添えることによって、ケーキになかった色合いが生まれ、文字通り華やかになります。生花の香りや味も、新しい食材としての可能性を秘めていると思います。

エディブルフラワーをもっと広めたい

Q.Uターンする際に不安はありましたか?

智さん:正直、不安しかありませんでした。(笑)
当時は、福島県でエディブルフラワーをやっている農家も僕が知っている限りではいなかったので、不安な部分は大きかったです。しかし、東京でエディブルフラワーを福島でやると決めたので、チャレンジしようと思いました。

Q.Uターンしてよかったなと思ったことはありましたか?

智さん:東京では自然の音に飢えていたのですが、戻ってからは、カエルの鳴き声や、川の流れる音等が聞こえるので、癒やされています。
美樹さん:東京に比べて、流れる時間がゆっくりになりました。ゆったりとした地方での暮らしを楽しんでいます。

Q.エディブルフラワーや農業を通して伝えたいことは何ですか?

智さん:僕が農業に興味を持ったきっかけは、小学校等の授業の一環であった食育教育でした。その後の進学も、農業に楽しいイメージがあったので、農業の道に進みました。そのような背景から、僕自身も食育を通じて、作物とのふれあいや自然との対話といったことを伝えたいです。

Q.今後やりたいことはありますか?

智さん:今後は、エディブルフラワーをもっと広めていきたいです。エディブルフラワーは新しい食材ということもあり、今は外食産業がメインですが、一般家庭でも楽しまれる食材になってくれればと思います。
美樹さん:私も同じく、エディブルフラワーがサラダにトマトを飾るように、より一般的な食材になってほしいです。

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