2018年に千葉県から田村市へ家族で移住しました。リユース（再利用）事業を行う傍ら、現在は自身の経験から辛い想いをする産後ママがいなくなるようにと、産後ケア事業を展開しています。
自然がたくさんある場所で子育てしたい
Ｑ.移住のきっかけを教えてください。
夫は沖縄県のうるま市という、海から４分ぐらいの、すごい田舎で、私も房総半島にある千葉県富津市の田舎で育ってきたので、「自然がたくさんある場所で子育てしたいね」って二人で話をしていました。私の父が田村市常葉町で会社を経営していて、会社を継ぐ人もいないし、それならばということで田村市に決めました。
Ｑ.移住する前は千葉県でどんな仕事をしていたのですか？
東京秋葉原の大型家電量販店の中にある携帯電話販売会社の営業をしていて、イベントの企画・運営や携帯電話の加入促進等の仕事をしていました。土日もフルで働いていて、夜１０時に仕事が終わって、そこから飲みに行って、１２時半の電車で帰ってとか、結構そんな感じでした。
Ｑ.現在の仕事について教えてください。
現在、出張買取りをメインとしたリサイクルショップをやっています。倉庫２つを使って、買い取ってきたものを、メルカリとかヤフオクなどのオンラインショップで売る仕事をしています。また、お客様からの相談を受けているうちに、「片づけを手伝って」、「部屋の模様替えをしたいけど手伝って」とか、「模様替えのアイデアを教えて」といった、女性が困っているところの手助けをするみたいな仕事が多くなっています。お客様の約9割は女性ですね。
２０１８年の４月に移住して来て、２ヶ月後の６月に子供を出産し、２０１９年１月に開業して、現在は「ハッピークリーミーショップ」という名前でやっています。
誰でもチャレンジができるような仕組みをつくっていきたい
Ｑ.今後、店舗はどのように活用するのですか？
解体してコンテナショップを置く予定です。リサイクルショップをベースに「カフェ」と「民泊施設」を併設した施設にしようと考えています。宿泊するとか、拠点になる場所がないのがネックだと感じていたので、そういう人たちが泊まれるように簡易宿泊場という感じでやれたらと考えています。
また、夜に居酒屋をやりたい人や土日にカレー屋さんをやってみたい主婦の人とか、そういった人に借りていただいて、誰でもチャレンジができるような仕組みをつくって、街を活性化していきたいと思っています。
Ｑ.移住して良かったと思ったことは？
名前を知らない人でも「今日は暑いですね」とか、普通の会話ができるところは、何か「ほっと」しますね。あとは緑が多いところですね。自然がやっぱり好きで、千葉県に住んでいましたが田舎にいたので、土に触れたりとか、木に触れたりとか、すごくいいなと思いますね。保育園に行くまでの道中に、森があって川があって風力発電が見えたり、山もあってみたいな。
Ｑ.これから地方で暮らしたい、移住を考える人に何かアドバイスは？
まずは、その地方に来てみないとその地域の良さとか不便なところとかがわからないと思います。まずは遊びに来て、そして良かったら、その後も何回も来てみて、そこで「良いな」と思ったら住んでみたらどうでしょうか。やっぱり、最初の一歩を踏み出すのが結構難しいと思います。ＳＮＳ等で現地の人と繋がりを作ってから行くというのもありですかね。自分自身の中で行動することへのハードルをどれだけ下げることができるのかが大事だと思います。