平岡さんは2018年に東京都から田村市滝根町へ移住し、新規就農しました。現在は夏イチゴ専門農園「ふらっとファーム」を経営し、安心・安全で美味しい夏イチゴを作っています。
家族と一緒に過ごしながらできる仕事は何かと考えて
Q.移住してこられたきっかけを教えてください。
真実さん:以前は都内で会社員をしていました。子どもが生まれて育児休業を取りましたが、その後のキャリアは、家族を支えていくには働く時間を長くしないといけない状況になりました。子どもが成長していくのをそばで見て、家族と一緒に過ごしながらできる仕事は何かと考えて、農業をやっていきたいと思いました。
Q.移住前の仕事と、現在どんな仕事をされているか教えてください。
真実さん:NTTファシリティーズという会社に23年ほど勤めて、太陽光関係などの仕事をしていました。研究職に就いたり、国の事業を受けたり、新規ビジネスをどんどんやっていったりしていました。転勤もありましたが、東京には15年ほど住んでいました。
現在は、夏イチゴの栽培や販売、加工したジャムの販売、サツマイモ(紅はるか)の栽培をメインでやっています。
Q.田村市(滝根町)で農業をしようと考えた決め手は何ですか。
真実さん:私たち家族はクリスチャンで、いわき市にある教会に1時間以内で通えるところを探していました。距離的な条件を満たしていたのと、ホームスクーリングという教育方針に市役所も教育委員会も協力的だったので、田村市に決めました。
恵美香さん:普段は家庭で勉強していますが、学校から声をかけていただき、修学旅行などの学校行事に参加することもできます。ほかにも学校から農場見学の依頼があったりして、学校とも良好な関係を保てています。
困難があっても楽しむぐらいでいた方がいいと思います。
Q.移住する際に不安だったことはありますか。
真実さん:今もそうですが、経済的な自立ができるのかということが不安でした。最初の5年間は新規就農者ということで補助金があったのですが、今後は認定農家の取得に向けて収益を上げていけるようにしたいですね。
Q.地方の子育て、暮らしの環境はいかがですか。
真実さん:のびのび子育てできるのは良いところですね。
恵美香さん:うちの子はホームスクールなので、家から歩いてプールや図書館に行って、誰もいない時間に独り占めしていることもありますね。近くに病院がないのが不便ですね。
Q.これから地方で暮らしたい人、移住を考えている人にアドバイスは。
恵美香さん:米作りをすると近所の方と一緒に作業したり、教えてもらったりして繋がりを作ることができるので、慣れない作業で苦労もありますがやった方がいいと思います。
真実さん:地方ではのびのびと過ごせる一方で、自然との付き合い方をある程度イメージしておいたほうがいいと思います。土地が荒れないように草刈りは必要ですし、雪が降ると生活の勝手が変わります。地方暮らし独特のものがあるので、柔軟な考え方を持って、困難があっても楽しむぐらいでいた方がいいと思います。