移住に関する
お問合わせ

第43ふくしま人
大口 宗将さん(田村市)

大学卒業後はパソコン部品製造を行う会社に勤務。「昆虫が好きな人」を要件とした田村市の地域おこし協力隊に応募。現在はムシムシランドのスタッフとして活動している。昆虫の聖地で「昆虫って面白い」と思えるきっかけをつくり続ける地域おこし協力隊。

昆虫を通じて田村市の良さを広めるミッションに取り組んでいます。

大口 宗将さん(田村市)

Q.移住してこられたきっかけを教えてください。

大学卒業後はパソコン部品製造を行う会社に勤務していましたが、大学院で学んだ昆虫学を活かし「昆虫に関連した仕事がしたい」と考えていました。昆虫の聖地を目指す田村市が、昆虫に関する協力隊の募集をしていたので、応募し採用されたことが移住のきっかけです。

Q.協力隊ではどのようなミッションに取り組んでいますか。

ムシムシランド昆虫館の管理、標本の整理、カブトムシの養殖等も行っています。また、昆虫採集一泊ツアーの開催や標本作成体験等のイベントも担当しています。ムシムシランドのイベント以外でも、田村市の他の施設での活動もあります。例えば、小学校でカブトムシの幼虫を育てるためのマットの作り方について講義をしたり、小学生以下の屋内遊び場であるおひさまドームでは、昆虫に関するお話会を開催しています。田村市の子どもたちを中心に、昆虫の魅力を伝えています。テレビ出演をすることもあり、昆虫を通じて田村市の良さを広めるミッションに取り組んでいます。

Q.移住する際に不安だったことはありますか。

不安はなかったのですが、1つ挙げるとしたら、ペーパードライバーだったので、車の運転をしなければいけなかったことです。雪道の不安というよりも、そもそも車の運転ができるかどうかという不安でした。一昨年はアイスバーンで車が二回転して、雪に刺さったこともありましたので、今でも車の運転は心配です。

昆虫採集カレンダーを作り、昆虫の聖地である田村市を盛り上げていきたい。

大口 宗将さん(田村市)

Q.田村市での暮らしのいいところ、困っているところを教えてください。

スーパーマーケットやホームセンターもあり生活に困らないことです。にもかかわらず自然がありますし、それぞれの環境に生息している昆虫も多いです。田村市は被災12市町村の他の地域と比べ原発事故の影響が少なかったので、里地里山の復興が比較的進んでいました。環境が比較的整備されているところが良いところですね。

Q.今後の目標を教えてください。これからどんなことをしたいと考えていますか。

田村市の昆虫採集カレンダーを作りたいです。この時期になったらこの昆虫が採れる、ということがわかるカレンダーです。昆虫の聖地である田村市を盛り上げていきたいなと思いますね。
一方で、昆虫の聖地を唱えているものの、地域の若い人たちは、田村市が昆虫の聖地だと知らないことが多いです。特にカブトムシで町おこしをしていますから、カブトムシが育つ環境や育て方を広めていき、町おこしがしやすいような環境にしていきたいなという思いがあります。田村市民の方に、昆虫の良さを知ってもらいたいなと思います。

Q.これから地方で暮らしたい人、移住を考えている人にアドバイスは。

いろいろありますけれども、きちんと調べることですかね。一度自分の目で見て確認することが大事だと思います。
実際、私もこのムシムシランドに、船引駅から3時間ぐらいかけて歩いてきました。同じようにしてほしいとまでは言いませんが、できる限り多くの情報を収集すると良いのかなと思います。そうすれば少なくとも、移住直後にイメージと全然違うといったずれは無くなるはずです。これは大事なことですね。

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