移住に関する
お問合わせ

第31ふくしま人市民に愛される店舗づくりと畳の魅力を全国、そして世界へ発信。

福島県須賀川市出身の久保木さんは、2020年から須賀川市と東京の二拠点生活を始め、ご実家の家業である有限会社久保木畳店の経営に携わり、畳の魅力を全国、そして世界へ発信しています。

須賀川市 久保木 史朗さん

厳しい状況の畳業界をなんとかしたい!

Q.これまでの経緯について教えてください。

大学進学を機に上京し、卒業後は東京の建設会社でIT関係の業務をしていました。家業を引き継ぐことは考えていなかったのですが、4年ほど前に、家業や畳業界全体の厳しい状況を社長である父から聞いて、自分がなんとかしたいという思いを持ちました。そして前の会社を退職して2020年1月から家業の経営にかかわるようになりました。

Q.二拠点生活をされているということですが?

東京から田舎に戻ってきた、という感覚は無くて。最近はこのTATAMI VILLAGEのオープンに向けて須賀川で仕事をしていましたが、その前はずっと東京からリモートで仕事をしていました。一般的に、畳屋や製造業ではリモートはやってない人が多いですけど、やり方次第でできますね。

須賀川市ウルトラFM

畳の良さを施設やSNSを通して伝えていく

Q.こちらのTATAMI VILLAGEはどのような施設ですか?

畳の体験型複合施設です。具体的には、工場見学やものを作る体験が出来て、畳の空間のカフェがあり、畳のショールームやショップでもある施設です。ものを作る体験は、小さい畳のコースターと、畳の縁でつくるポーチ、畳の藺草で作るしめ縄の3種類あります。60分のプログラムで、その中で畳の文化や歴史の説明をして、そのあとに一緒に作ります。

Q.様々な取組をされていますが、進めるうえで誰かに相談することもありますか?

自社の社員はもちろんですが、SNSにアップするとこういう風にしたほうがいいよとかアドバイスがもらえるので、その中から取り入れることもあります。畳カフェの小上がりはランダムな形の畳になっていますが、今の形と、きれいな均等に割った形の畳とどちらにするか議題にあがってInstagramで聞いて今の形になりました。
あとはとにかく事例に学ぶことを大事にしています。例えばこの施設の構想も、畳とか伝統工芸産業のところや、カフェ、工場見学など視察に行って、いろいろ学んで取り入れています。ただ真似するんじゃなくて、畳にうまく活かせるというのを大事にしています。自分のところの畳の良さを発揮できるようなものを、と思ってます。

Q.最後に、今後やりたいことや目標を教えてください。

まずはここを市民に愛される施設にしていきたいです。長く続けていけるように、課題もいっぱいあるので、それをより良くしていきたいと思っています。
こことは別に畳を感じられる宿泊施設、畳ホテルを県内に建てたいと思っています。あとは今、世界21か国に畳を輸出していますが、輸出にもっと力を入れていきたいです。

page