移住に関する
お問合わせ

第35ふくしま人海外での勤務経験を経て、居心地の良い自分らしい暮らしを実現。

福島県猪苗代町出身の土屋さんは、海外での勤務経験を経て、2021年4月に古殿町の地域おこし協力隊に着任しました。主に小学校で英語・ICT教育支援活動を行っています。

古殿町を選んだのは、自分がやりたいことと一番合っていたから。

Q.地域おこし協力隊になったきっかけや、古殿町を選んだ理由を教えてください。

海外で仕事をしていましたが、新型コロナウィルス感染症の影響で継続が難しくなりました。帰国後、自分の経験が活かせる職種を探していて、もともと青年海外協力隊として働くのが夢だったので、日本で同じようなことができるのならと思い応募しました。古殿町を選んだのは、県内の協力隊を調べて自分がやりたいことと一番合っていたからです。

Q.移住前の仕事など、これまでの経緯を教えてください。

大学卒業後は日本語教師の資格を取り、国際交流基金の日本語パートナーズというプログラムで、マレーシアの中高一貫校で日本語教師アシスタントとして働いていました。プログラムが終わったあとは、クアラルンプールの語学学校に就職して日本語教師をしていました。

Q.現在、協力隊ではどんな仕事をしていますか?

主に小学校に勤務して2つの仕事をしています。1つ目は、ICT支援員としてiPadやGoogleサービスの使い方を先生方に指導したり、ICT機器を使った授業のサポートを支援したりしています。2つ目はAET(Assistant English Teacher)として外国語の授業のサポートをしています。他には、町のこども園で月に1回英会話のレッスンをしたり、町の公民館で小学生向けに英会話教室を開講したりしています。

肩の力を抜いて自分の居心地がいい場所を探すのが良いと思います。

Q.古殿町での暮らしのいいところ、困っているところを教えてください。

良いところは、夜は静かで、子どもたちが穏やかなところです。町にはこども園、小学校、中学校が1校ずつなので、コンパクトですごく働きやすいです。困っているというか、惜しいなと思うところは、子どもたちが異文化と接する機会が少ないところです。経験の無い場面に出くわすと極端に自文化中心主義のような反応をすることがあるので、私がたくさん体験の場を増やして、心や頭を柔らかくさせていきたいなと思っています。

Q.今後の目標、やりたいことはありますか?

ICT支援をしてきたことで、先生方がタブレットなどの使い方を覚えるだけではなく、授業のツールの一つとして活用できるようになりました。先生や子どもにICTがもっと定着するようにしていきたいです。また、コロナ禍を経てオンライン上の活動が一般的になりました。世界中どこにいても自分らしく働いていける環境づくりや、古殿町の子どもたちに世界の広さを実感してもらえる活動をしたいと思っています。

Q.これから地方で暮らしたい、移住を考えている人にアドバイスをお願いします。

「郷に入っては郷に従え」という価値観もありますが、ある程度は自分が暮らしたいように暮らしていいと思います。周りと自分のルールのバランスですね。一度2、3日滞在して、いいと思ったら一週間、一か月というように、肩の力を抜いて自分の居心地がいい場所を探すのが良いと思います。人生は一度きりですので、悩んだらぜひトライしてみてください。

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