神奈川県出身の和田さんは、2020年9月に郡山市へ移住しました。ヒューマンビートボックス世界大会優勝の経験を活かし、郡山を拠点に音楽活動を展開しています。
自分の人生を優先するような生き方をしてみよう。
Q.郡山に移住されたきっかけを教えてください。
コロナ禍で僕がやっているエンターテインメント関係のお仕事がゼロになってしまって。仕事中心の生活から、自分の人生を優先するような生き方をしてみようと思いました。震災前から毎月のように郡山に通って、子どもたちに音楽を教えていたので、第2の故郷ぐらい親しみのあった郡山に拠点を移してみようと決めました。
Q.移住前にはどんなお仕事をされていましたか?
僕が24歳の時に「一般社団法人日本ヒューマンビートボックス協会」という法人を立ち上げて、全国大会を運営したりとか、企業やテレビ局にビートボックスを紹介したり、全国的にレッスンを開催したり、ビートボックスを中心にお仕事をさせていただいていました。20歳で出会ってからこれまでビートボックス一筋です。
Q.ヒューマンビートボックスの魅力は何ですか?
例えば誰かに自分のことを知ってもらうときに、ギターをやられている方だとギターが無いと披露できないじゃないですか。でも体一つで見せられるのはすごく強いなと思っています。あとは、世界共通なので、言語がわからなくても、世界中の人とコミュニケーションをとれるのは、魅力の一つだなと思いますね。
自分らしくいられる場所を探して、思い切って飛び込んでほしい。
Q.今日は経営されているカフェでお話を伺っていますが、こちらはどんなお店ですか?
あまり馴染みがないかもしれないんですけど、シーシャカフェっていう形態のお店になっています。一般的なカフェと同じくコーヒーを飲んで帰る方も多いんですが、メインにシーシャっていう水たばこを取り扱っています。口に含んだものをふかして、香りを楽しむアロマみたいな感じなんですけど、うちでは140種類ぐらいの香りが楽しめます。
郡山に移住したときに、僕らみたいな特殊な事をやっている人たちが集まる機会って少なかったんですね。そういう方がコミュニケーションをとる場所を作りたいなっていう思いがあって始めました。
Q.郡山での暮らしの良いところを教えてください。
都内へのアクセスもいいですし、キャンプ場とか猪苗代湖や温泉施設が近いですよね。何もないって地元の方がおっしゃるんですけど、すごくたくさんアクティビティがあって、飽きないというか、楽しく充実した時間が過ごせると思います。
Q.今後の目標・やりたいことはありますか?
福島から日本全国や海外に、福島の魅力を伝えられるような活動をしていきたいです。福島出身の方が福島いいですよって言うのと、僕ら県外人が言うのでは意味合いが変わるので、外部から来た僕らが魅力をうまく伝えられたらいいなと思います。
Q.これから地方で暮らしたい、移住を考えている人にアドバイスをお願いします。
僕が地方に移住すると決めたのは、自分らしくいられるような時間をどう作っていくかを考えた結果でした。仕事とか様々なしがらみの中で迷っている方もいらっしゃると思うんですが、自分らしくいられる場所を探して、思い切って飛び込んでほしいなと思いますね。